50の手習い。「オッサンの管釣りブログ」

50を過ぎてから管マス釣りを始めた素人オッサンの記録と、何故かフェラーリのメカニズム解説、自作ギターアンプやオーディオアンプの紹介、副業である執筆業のことも時々解説しちゃう。

手習いその55:手習いオヤジは釣り場を求めて房総半島を彷徨う

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次は何処へ行こうかと考えていたことろ、そうだ湾でなく太平洋に面した場所で釣りをしたいなと思いまして。

じゃあ房総半島へ行ってみるかと釣り場紹介を色々と検索していたところ、いすみ市にある大原漁港とか良いんじゃね。と思い、そこへ行くことにしたのですが、結局は房総半島を海沿いに延々彷徨うことになったのでありました。ちょうど3か月前の、暑さ真っ盛りのこととなります。

私が住む横浜からは地図上では遠く見えるんですが、アクアラインから山越えして一直線にズドンと行けるので、そんなに時間はかかりません。

で、夜明けごろに到着してみると、釣り場紹介サイトの内容とは全然違う。

入り口には「関係者以外立ち入り禁止」の看板が掲げられている上、防波堤へ続く道には門があって閉ざされている。

いやそれじゃ仕方ないなと。

漁港のすぐ北にある砂浜へ移動すると、そこはサーファーさんのスポットで、とてもキャストするとかそんな雰囲気じゃない。そこで、房総半島を海沿いに南下して、この足で回り釣りスポットを探すことにしたのでありました。

 

房総半島で驚いたのが、2~3km走る度に漁港があることでした。

なるべく海沿いに進んで、漁港があると一旦車を止めて観察したのですが、進入禁止とか駐車禁止の看板が目立つ感じで、あとは漁港前の道が狭くて車を止める場所が無いとか。

大体このパターンで海沿いを走っているうちに、いすみ市から御宿町を抜け勝浦市へと。

で、20km程走って辿り着いたのが守谷海水浴場。やっと駐車スペースに車を停めることができました。

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いや景色良いなー。誰も居ないからジグでも投げてみようかなーと思ったものの、この時点で回った漁港が10位になっていて、もう目的が釣りそのものではなく、釣り場を探すことだけに変わっていたので、あーここ覚えておいて後で来ようと、何も投げることなく後にすることに。

相変わらず、なるべく海岸沿いの道を走りながら、あーここも車を止められないや、進入禁止だわとウロウロしているうちに、鴨川市に入ってました。

そこで見えてきて段々近づいてきたのが、海釣り施設のようなもの。

おーこれは是非寄ってみようと、次に車を停めたのが前原フィッシャリーナでした。

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いやこれ物凄く整った海釣り施設なんですけど。無料ですし。

じゃあここでちょっと釣りしてみようかと、ソルパラのタックルを出してジグを投げてみることに。

まあ海のルアーはド素人ですから投げて巻いても反応を得られる訳でなく、40gのジグを遠くに投げる練習をした後に撤収。

いや外房の海は綺麗ですね。エメラルドグリーンです。

透明度も高いので港内で泳いでいる魚とかが見えたから、サビキやったら何か釣れるんだろうなと思ったのですが、サビキでコマセが無くなるまで腰を据えると、他が回れなくなるぞと。じゃあ次は改めてここに来ようと決めたのでありました。

現地で他の釣り人にお話しを伺ったところ、隣の鴨川漁港は漁港なのに磯釣りスポットとして有名なんですが、現在は立ち入り禁止になっているとのことでした。でも結構勝手に入っている人が多いんだよねー。とのこと。

前原フィッシャリーナを出た後は、海水浴場の駐車場閉鎖とか、磯への立ち入り禁止、密漁禁止とかの看板が多くて、漁港によっては釣りをしている人を見かけるものの、ここまで回っているうちに、本業で魚を取っている方々にとって、自分の職場にズカズカと入ってくる釣り人に対しての思いが何となく分かってきたような。

降りて釣りを始める訳でもなく、以後は淡々と海沿い巡りを続けていました。

そして千倉町を抜けて館山市に入り、最南端の野島崎に到着。いや暑いです。

私はオッサンなので、こういう時には武田鉄矢の「思えば遠くに来たもんだ」が頭の中で回るのであります。

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何か南国っぽい。

と、ここでふと思い出したのが、私は神社巡りが大好きということ。仕事で遠出をする機会が多いので、最近はそのついでに全国の一之宮を回っていたりします。

そういえば旧安房の国は千葉の南部だったよな。一之宮はどこだろうと探してみると、西に向かうと洲崎神社が鎮座しているではありませんか。

これは是非ご挨拶に伺わねばと、向かったのでありました。 

房総フラワーラインを結構な距離走って到着。

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スゲー急で長い階段を登り、息が上がって膝はガクガクしながら撮った写真。

神武天皇の時代に天富命安房に向かった時、ここが上陸地点だったのかな。当地開拓の祖として祭られています。

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本殿。

ここ洲崎神社のような、日本史が始まった頃から存在している神社に参拝すると、縁起書に日本書紀とは違った記述があるのが面白いところで。

ここで私の興味を引いたのが、当地に祭られる天富命は岩戸隠れのエピソードで重要な役割を果たした天太玉命の孫であるということです。

それに対し、天照大神から5代後の神武天皇天富命の同世代となります。この3世代の差って何だろうと考えながら古代史に思いを馳せるのが楽しいです。

日本書紀の記述の解釈を補強してくれるのが、各地の神社にある伝承なんだなと分かってきてからというもの、増々神社に赴くことが多くなったのでありました。

その後は内房の海岸線沿いの道へ入り、ここはどうかなと期待していた立山航空基地裏は立ち入り禁止だったとか、そこから冨浦までの海沿いを走っていた際、割と普通に立ち入り禁止の所で釣りをしている人って結構いるんだなと思いつつ、冨浦ICから横浜への帰路に就いたのでありました。

釣り初心者目線での本日の感想は、いくら親切丁寧に釣り場を紹介しているサイトでも、情報が古かったら何の役にも立たないということと、コロナを理由に釣り人は漁港などから締め出されている傾向なのは、そのマナーの悪さが原因なんだろうなと。

そんな複雑な思いが増した1日なのでありました。