50の手習い。「オッサンの管釣りブログ」

50を過ぎてから管マス釣りを始めた素人オッサンの記録と、何故かフェラーリのメカニズム解説、自作ギターアンプやオーディオアンプの紹介、副業である執筆業のことも時々解説しちゃう。

番外:アンプに使っている部品 抵抗編

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 今回は私が自作アンプに使っているパーツの抵抗編です。

コンデンサーと同様で、やっぱりそこそこの性能で入手性重視みたいな感じですが、抵抗の場合は一部にビンテージ品を使う箇所もあります。

使っている銘柄は以下の通りで、

 

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PRP 9372 resistor

メインで使うのはPRP社の9372です。元々これもオーディオアンプだけを作っていた頃から使っていた品です。1/2wと1/4wの2種類あり、1/2wは耐圧500Vあるので主にプリ段のプレート負荷抵抗に、1/4wでも耐圧は300Vあるので、その他ほとんどの箇所に使用しています。

エフェクターを作る時もこれなので、昨日紹介しましたWIMAのコンデンサと組み合わせると、基板上が赤いパーツだらけになります。

オーディオでは割と早くこの抵抗に決めてしまったのですが、ギターアンプも作るようになった当初は色々な抵抗も一応試してみました。

1~2号機ではAllen Bradley(以下ABと表記)を、やっぱギターアンプはこれだろ。とか思ってメインで使ってましたが、公称値と実測値が違いすぎて公称の1割り増しとか当たり前なので、選別した後に気に入らない数値のやつは再度買い足すとか、結構リードに錆出てるのが多くてハンダ付け前の下処理が面倒とか、使うにはそれなりの手間が掛かる品なので敬遠するようになっちゃいましたね。

それでTRWのカーボン抵抗とかも試してみたのですが、抵抗値の精度は良い反面、入手性が悪くて、じゃあオーディオ用と一緒でいいや。となった次第で。

 

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Allen Bradley resistor

でも全く使わないという訳でもなく、例えばプリ4段構成の場合の2~3段目では、抵抗で分圧して信号レベルを思いっきり下げてやらないとダッキングを起こす場合があるのですが、そこの抵抗値が1MΩを超える時限定でABを使ってます。

 

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DALE RN series resistor

軍用品で有名なDALE社のRNシリーズです。

抵抗値の設定はE96系列かな?やたら細かい間隔で設定されています。私の場合、オーディオでは帰還抵抗のアース側を10Ωとかの低い値にして、トランス側を数Ω刻みで変更しながら調整しているので、そんな時に重宝しています。 

ギターアンプでも同じ理由で、付け替えテストが多くなる平井さんスペシャルのトーンコントロールに使っています。

 

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Panasonic ERGS resistor 

電源部でプレート電圧の調整には、パナソニックのERGSを使ってます。

1~2号機では、ここもABを使ってましたが、コンデンサと同様ビンテージのデッドストック品に、いきなり電圧400Vとか掛けちゃって大丈夫?という理由で、代替の抵抗を探したところ、現行品で耐圧が500V以上で2w以上の抵抗って、意外と選択肢が無いんですよね。

その中で一番信頼性が高そうということと、一度組み上がってからプレート電圧の調整するのに頻繁に付け替える箇所なので、あまり高価な品じゃない方が良いなということで、これに落ち着きました。

 

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DALE RH series resistor

最後に紹介するのはDALE社のメタルクラッド抵抗です。

 私はギターアンプでも出力管は自己バイアスにするので、カソードの抵抗は結構な電流で発熱がスゴイです。良く使うEL34を例にすると、バイアスが35V位で電流はプレートとグリット合わせて120mAとかの設定にするので4.2wですか。

そうすると抵抗は10w以上の品が必須となり、普通の抵抗を使っていた頃はもう熱くて触れなくなる位でした。

じゃあ思い切ってもっと大きいのにして、シャーシにビス止めして放熱すればいいじゃん。という流れで、3号機以降はこれを使ってます。

ちょっと高いのが欠点ですけど、信頼性を考えるとこれかな。

 

これまで紹介した全てのパーツは、

https://www.garrettaudio.com/

で購入することができます。

 

さて次回は釣りネタの方に進展がありましたので、そちらを紹介してみたいと思います。