番外:アンプに使っている部品 その他
さて今回はアンプネタの続きで、アンプに使っている部品の紹介をしてみたいと思います。これまで真空管、コンデンサ、抵抗、線材と紹介してきましたが、今回はそれ以外で私が気に入っている部品です。
ハンダ
かつてはKesterのド定番、44を使っていました。これはこれで使い勝手が良かったのですが、デジタルアンプの基盤完成品を買って作っている時に、どうも陰気臭い音が気になって、どうアレンジしてやろうか困ったことがあったんですよ。
でも基板完成品だと弄る余地が少ないので、そうだ銀製品を使ってみようとなりました。それまでオーディオで銀を使うのは極力避けていたのですが、カップリングコンデンサを交換する時に銀入りハンダを使って、スピーカーケーブルも銅線に銀メッキされたUSミリタリー品を使ってみたのがきっかけです。
オーディオでは邪道と言われるかもしれませんが、出てきた音は私的には満足なものでした。
それからはWBTの0820という銀4%含有のハンダを、オーディオ、ギター問わずに使っています。
銀特有のキラッとした音の他にも気に入っている点がありまして、それは融点が低いのと流れ込みが早いことです。
小さな部品なら1箇所当たり1秒足らずでハンダ付けできるから、私が良く使う熱に弱いスチコンも傷めないとか、30wのハンダゴテでも電源トランスのタップに太い線を付けるのが余裕という。
この扱いやすさは特筆できますね。
真空管ソケット
MT管用の真空管ソケットは、その時々で何を選ぶか結構まちまちで、BELTONとかCHINCHのマイカ製を、要はギャレットオーディオに在庫あるやつから選ぶことが多いです。
5755はシールド必須なのですが、ソケットはシールド無しの品を選び、別途シールドだけ購入しています。
ソケット部が陶器製のシールド付き中華ソケットは、かなり安く通販とかで販売されているのですが、どうも陶器を焼く時に縮むことを考えて作っていないようで、足の間隔が規格よりも狭くて、真空管の足をすぼめながら取り付けるので結構面倒です。そのような品は物作りの志的にアレなので、1回使ってからは買っていません。
GT管のソケットはEBY製のウエスタン納入品で、バンテックから購入しています。まあウエスタンという往年のブランド名に弱くて、それで選んでる感じです。
ソケットが変わったところで、そんなに音は変わらないと思いますけどね。一応上記の品を選んで使っています。
トランス
トランスはオーディオ、ギター共にノグチトランスのオリジナル品を使うことが多いです。特にギターアンプだからといって専用品のトランスを使う訳でなく、オーディオ用のを使っています。あとオーディオではタンゴ製とかも使います。
どちらの会社も現在は無くて、終了間際にまとめ買いした品を使っています。
まとめ買いしたノグチのトランス。内袋は未開封なので、そのまま開けずに撮影しました。
ノグチトランスは現在、ゼネラルトランスという会社に引き継いで営業している模様です。
ポット
オーディオ用語ではボリュームとか可変抵抗で、ギター用語ではポットです。
オーディオ用は安い物からオーディオ用を謳う物まで色々試してまして、未だに固定の品は無いのですが、ギターアンプ用はCTSの24mmメタルシャフト一択で使っています。
ギターアンプを作り始めの頃は、普通に部品屋さんで売っている品を使っていましたが、過大入力が当たり前の信号ラインに使うと、どうも定格オーバーになるらしく、信号漏れを起こして変なことになるんですよ。
それから音質というよりは、割と入手しやすくて定格が高くて頑丈という理由で、CTSを選んでいます。
ノブ
ノブはギターアンプ1号機の頃からチキンヘッドです。
平井さんからノブはチキンヘッドが良いと言われてから、ギターアンプでずっと使っているうちに、自分のでも使うようになったという流れです。
オーディオ用は特に決まってないですね。
最初のうちはフェンダーの純正品とかビンテージ品を探して使ってたんですけど、平井スペシャルのアンプはプリアンプでも8個使うとか、やたらとノブが並ぶのでビンテージ品だとサイズがデカくて収まらないし金かかり過ぎるしで、現在はギャレットオーディオで1個100円位のミニチキンヘッドを使ってます。
あとのパーツは、スイッチとかヒューズホルダーとか、細かい部品が結構あるんですけど、その時々で何を使うか結構変わりますね。スイッチは信号を直接流したりしないので、耐圧だけ考えて結構適当に選んでいます。
以上、5回に分けて私がギターやオーディオのアンプに使っているパーツを紹介してみました。