50の手習い。「オッサンの管釣りブログ」

50を過ぎてから管マス釣りを始めた素人オッサンの記録と、何故かフェラーリのメカニズム解説、自作ギターアンプやオーディオアンプの紹介、副業である執筆業のことも時々解説しちゃう。

手習いその22:リールを分解修理してみる①

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手習い19では私が使っているリール、ダイワのワールドスピン1500の不満を述べていた訳ですが、そうだ俺はそもそもメカニックなんだっけ。どうせ買い替えるなら分解してみようと思いました。

これを機会にリールの構造を知っておいても損は無いしね。

普段は自分所有の機械物ってまず触らないんですよね。メカニックという職業柄か、ネジ回していると仕事しているような気になるのが嫌で。

車もオイル交換とかはオートバックスに持っていっちゃうし、洗車もしないと徹底しているのですが、今回は構造を知りたいという知識欲の方が上回ったみたいで。

今回は、その様子を紹介していきます。

このリールの使い勝手は、以前書いた内容から更に悪化しておりまして、ギアが引っ掛る他にも、キャスト時の振動でベールが勝手に戻ってしまい、キャストできない症状が頻発するという、下手するとロッドを折ってしまいそうな深刻な状態であります。

まずは分解しながら各部の観察結果を書いていきます。

まずはスプールを外しまして。私はよくラインを絡めるので、これは外し慣れてるのですが、今まで観察したことはなかった。

 

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なるほどスプールに樹脂の摩擦板を押し付け、その押し具合を調整することでドラグの力を可変しているのね。

 

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この歯車はドラグ音を出すためのものか。樹脂のプレートはスラストベアリングの役割かな。

この細いシャフトには、上下方向にスプールを移動する力と、捻れ方向にドラグ反力の両方が掛かることになりますね。細いけど頑丈な材質で造ってありそう。

 

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ギアを引っ張って外し、ベールと一体になっているケースの固定ナットを外します。ナット横のビスは緩み止めですね。仮にナットが緩んでもビスの頭に当たって、それ以上は緩まない構造になっています。

 

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本体とローター部に分かれました。

そこで観察してみると、ベールをキャスト位置にした時に矢印の爪が降りてくるのですが、それが本来の位置まで移動せず、1mm位の隙間を残して途中で止まっている。

正規のキャスト位置に収まっていないから、キャスト時の振動で勝手に戻ってしまう訳ですね。

で、この爪はどんな仕組みで動いているのかと横のカバーを外してみたら、作動が正常になった。

 

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なるほどカバーが原因かと観察してみると、ベールと連動して動く爪の裏側と、カバー裏のリブが干渉している。

どちらにも擦れた跡が残っているので、これが原因で間違いないでしょう。

ベールの問題はこれでクリアできそうなので、次回は本体の分解を進めていきます。